【初心者】フィンの役割とは?フィン数による乗り方の違いを解説

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海に行くとさまざまなサーフボードを目にしますね。

なかでも、上手そうな人の持っているボードってかっこよくみえますよね。



ボードの形やフィンなどの知識があると、人のボードを見るのもまた違った楽しさがあります。

その中でもフィンは、ボードの機能に大きな役割と変化をもたらすパーツです。


そこで、フィンの役割と機能について調べてみました。

わかりやすいように、イラストを入れて説明しています。

それでは見てみましょう!



※追記・修正して2024年8月25日に再度公開しました。

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フィンの役割とは、サーフボードをコントロールしやすくすることです。

フィンの重要性について知るための一番の方法は、フィンなしのサーフボードに乗ることです。



でも、なかなかそんな機会はないと思いますので、フィン無しサーフィンの動画を見てください。

レジェンドサーファーDrek Hyndのフィンなしサーフィンの動画です。


まっすぐに進むのも、腰をかなり落としてボードを抑えています。

また、ターン中もボードが細かくブレているのがわかりますでしょうか?



サーファーの技量でボードコントロールしているのがなんとなくわかりますね。

さすがレジェンドサーファーだからこそのライディングです。

実際、フィンがないサーフボードは常に左右にブレて非常に不安定です。



ここでは直進とターンに分けて、フィンがどう影響しているのかを説明します。

それでは見ていきましょう!

フィンが付くことでボードの直進性が増し、安定した乗り心地が楽しめます。

フィンがない場合とある場合について、イラストで説明しますね。

イラストの斜線部は、ボードのボトム(下)面と水の接触面です。

サーフボードのボトム面は、V字に削られたものや溝が入っているものがあります。



ここではわかりやすくする説明するために、ボトム面はフラットな形状としますね。

ボトムがフラットだと、極端に言えばただの板ですね。



サーファーの微妙な重心移動でもボードが左右にブレたまま進みます。

例えるなら、在来線の電車でなんとか踏ん張って立っているような感じですね。

フィンがある場合(イラストはトライフィン)、ボードのボトム面に水の流れができます。

(実際にはフィンの水流はもっと複雑ですが、説明のためにシンプルにしています。)



この水の流れによって、ボードがまっすぐに進もうとする力が発生します。

そのことによって左右の横ブレを抑えることができ、ボードが安定して進みます。



フィンなしを在来線に例えましたが、フィン付きは新幹線で立っているような感じでしょうか。

サーファーからすれば、かなり楽に立っていられる感じがすると思います。

ターンしているときのフィンの影響について説明します。

右ターンしようと思ったら、まず体重移動で右側レールを波に入れます(斜線部)。

①右側レールは水の抵抗がかかって速度が落ちます。

②左側レールは水の抵抗はかかりませんので速度は落ちません。

左右レールのスピード差によって、ボードが右へターンします。

③フィンがないと、直進のときと同じようにボードが左右に横ブレします。

ターンしている間もボードがブレ続けるので、ボードを抑える事に集中しなくてはいけません。

ターンに集中できないので、失敗する可能性が大きくなりますね。


①②ターンのメカニズムは同じですね。

③水中にフィンがあるとボトム面に水流ができることで、ボードの横ブレが抑えられます。

④その結果、ターンしている間ボードが安定した状態を保つことができます。



ターンに意識を集中させることができるようになるので、ボードコントロールが容易になることがイメージして頂けるかと思います。


これまでの説明で、フィンはコントロール性を良くするものということがわかりました。

フィンのセッティングは、形や大きさ、素材、枚数の違いもの変化によってもコントロール性が変わります。



しかし、形や大きさ、素材による変化はある程度乗れるようにならないとわからないと思います。

ここではフィン数による乗り方の違いについてみてみたいと思います。


シングルフィン



サーフボードに初めて付いたフィンがこのシングルフィンです。

特徴は「まっすぐ進もうとする」ことです。



フィンが1本なのでボトム面の水の流れがスムーズになり、直進が非常に安定します。

ですので、曲がりたいときにはしっかり体重移動してレールを入れる技術が必要です。

波の斜面を走り抜けたり、大きなラインのカービングを楽しむことができます。



個人的には私が初心者の人もおすすめしたいフィンです!

ミッドレングスのボードにシングルフィンは、私が一番好きな組み合わせです。

その理由は、ロングライド(できるだけ長く乗り続ける)しやすいからです。



サーフィンの楽しみ方をざっくりわけると、

  • カービングや技を楽しむサーフィン
  • ロングライド(長く乗る)するサーフィン
  • チューブライド

以上のようになります。

カービングやチューブライドは、初心者の人にはハードルが高いですね。



でも、ロングライドはシンプルにサーフィンの心地よさを味わうことができます。

ロングライドは他のフィンよりも、直進の安定性がすぐれるシングルフィンがおすすめです!


ツインフィン

カービング主体のサーフィンがしたいと思うようになったら、選択肢にいれてもいいフィンです。

シングルフィンが直進なら、ツインフィンはカービングに特化したフィンと言えます。



特徴は「ボードが曲がろうとする」ことです。

ですので、サーファーは曲がりすぎないようにコントロールすることが必要になります。


また、中央にフィンがないので水の通りが良くなりスピードがでます。

これらの特徴から、波の斜面をスムーズにカービングのしながらのサーフィンが楽しめます。



しかし、現在ではカービングを楽しみたいならトライフィンを選ぶのが普通です。

なのであえてツインフィンを選ぶ理由を挙げるとしたら、

  • トライフィンでのカービングのきっかけ作りの練習のため
  • ツインフィンの独特の乗り心地を楽しみたいマニア

といった場合になるかと思います。

いずれにせよ、ある程度乗れるようになってから選ぶフィンと言えます。


トライフィン

初級者から上級者まで、現在すべてサーファーの主流のフィンですね。



プロサーフィン界でよりアクティブなサーフィンが求められるようになり、

シングルフィン  ⇒  ツインフィン  ⇒  トライフィン

とフィンのシステムが進化してきました。



1980年代後半に、サイモン・アンダーソンがこのトライフィン開発に成功しました。

それから現在に至るまで、プロでも一般でもトライフィンが主流です。



特徴は「サーファーの思ったとおりコントロールできる」ことです。

ツインフィンはボードが曲がろうとします。


それに対してトライフィンは、サーファーが「曲がりたい」ときに反応してくれます。

サーファーが「こうしたい」と思ったときに、もっとも反応してくれるフィンです。



その反面、フィンが3本ありボトム面での水の抵抗が大きくてスピードが犠牲になります。

でも、サーフボードを自在にコントロールするためにはスピードも必要です。


この相反する問題を解決するためには、サーファー自身がスピードを落とさないような乗り方をする必要があります。

例えば、スピードを落とさないために波のパワーゾーンを知っておくことも必要です。

【波のパワーゾーンとは】

波のなかで、パワーが生まれる場所のこと。
波のパワーゾーンは2つあり

・波が崩れかけているところ
・波が盛り上がるところ

になります。


波のパワーゾーンを行き来することで、ボードにスピードをつけることができます。

パワーゾーンが意識できるような乗り方ができれば、自在にボードを操る楽しさを味わうことができますね!


クワッドフィン

トライフィンのセンターフィンを2つにわけたシステムです。

特徴は「ツインフィンよりもコントロールしやすく、トライフィンよりもスピードが速い」です。



イメージでは、

ツインフィン < クワッドフィン < トライフィン

といった感じです。



トライフィンよりも曲がるきっかけがつかみやすい印象です。

しかし、プロサーフィンではまだトライフィンが主流です。



それを考慮すると、コントロールのしやすさはまだトライフィンに劣るのかもしれません。

でも、ボード自体でスピードがつきやすいので、一般サーファー向けと言えるかもしれません。

トライフィンと迷うところかな、と思います。


フィンの役割について知っておきたいこと2点と、それぞれのフィンの特徴についてまとめました。

フィンの役割は、サーフボードの直進性を高めて過度な横ブレを防ぐことと、コントロールしやすくすることです。

また、フィンの枚数の違いがボードのコントロール性に大きく影響を与えます。

ある程度ボードに乗れるようになったら、フィンを考慮した乗り方をしてみるのも上達のコツですよ!

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