サーフィンってはまると、波のある地域に引っ越してしまう人がいるくらい、魅力のあるスポーツなんですね。
そんなサーフィンに興味を持ったとしても、自分はアトピーだから・・・とあきらめていませんか?
肌が弱いから自分にはできないだろうと思ってしまうのは無理のないことと思います。
でも、どうしてもやってみたい!という人であれば、挑戦してみるのもいいのではないかと思っています。
私ですが、サーフィンを始めたのが22歳ころ、アトピーを発症したのも同じくらいで、52歳の現在までアトピー、サーフィン両方付き合い続けている週末サーファーです。
ずっと順調ではありませんでしたが、そんな私の経験を少しでも役にて立てることができたらとこの記事を書いています。
興味がある方はぜひ読んでみて下さい。
アトピーの人はサーフィンできない?
結論から言うと、アトピーの人でもサーフィンはできます!
ただし、サーフィンは楽しむものです。
アトピーを悪化させてしまっては良くないですね。
ですので、
- 普段からアトピーを良い状態にコントロールする
- 紫外線と海水への対策をする
以上の2点を意識して行いましょう。
そうそうればサーフィンすることによる皮膚へのダメージをおさえことができますよ。」
アトピーは皮膚のバリア機能が弱く皮膚が乾燥しています。
そのため細菌などによって炎症が続いている状態です。
外部からの皮膚への刺激に対しても非常に弱いです。
そしてサーフィンは海にはいり紫外線を浴びながらやるスポーツです。
本来ならアトピーの人は避けた方がよいスポーツと言えるかもしれません。
それでもサーフィンがしてみたい!という気持ちがあれば、チャレンジも一つの選択ですね。
ここからは私の経験によって得られた個人的な考えになります。
私も22歳くらいから現在に至るまでずっとアトピーです。
皮膚の炎症がひどい時は、海に入ると皮膚が痛くてサーフィンどころではありませんでした。
一度入ったら、まさに傷口に塩を塗るような痛みで、ひどい時は二度と入りません。
でも皮膚の状態が良い時は、海に入っている時も上がった後もさほど肌荒れはない事に気がつきました。
調子にのって長時間続けると、必ず肌荒れがひどくなりますが・・・
このような経験から、
- 普段からアトピーを良い状態にコントロールする
- 紫外線と海水への対策をする
以上の2点を意識して行えばサーフィンはできると確信しており、私自身現在も続けています。
それでは、具体的にどうすればいいのかについてみていきましょう!
アトピーを悪化させない方法5選!
アトピーを悪化させない方法として、
- アトピー治療の主治医をつくっておく
- 睡眠時間を十分にとる
- 身に付けるもので紫外線をカットする
- 紫外線の弱い時間に入る
- 海に入る時間を短くする
このような方法があります。
それでは詳しくみていきましょう!
①アトピー治療の主治医をつくっておく
普段からアトピーを悪化させないために一番需要なことは、アトピーの治療の主治医がいることです。
主治医がいるメリットには、
- 悪くなったら診てもらえる安心感がある
- 自分に対する抑制が効く
の2点が挙げられます。
自分に対する抑制が効く、については以下の説明の通りになります。
アトピーでもサーフィンしたい!というからには、サーフィンに強く興味を持っている人だと想像できます。
実際、サーフィンを続けている人って、ほぼはまっている人ばかりです。
人が何かにはまると探求心が強くなり抑制が効かなくなることがあります。
しかし、アトピーの人は皮膚が弱いのでいつでもどこでも海に入れるわけではありません。
皮膚の状態を優先して、時には入りたい気持ちを抑える抑止力が必要になります。
そこで主治医の存在があると、
- 一人で治療しているわけではないしな・・・
- もし、悪化させてしまったら病院に行きにくくなるな・・・
といった気持ちが抑止力になるんですね。
せっかくいい感じに治っていても、サーフィンで悪化させてしまうことに罪悪感を感じるんですね。
やはり一人よりも誰かの存在があると、抑止力は効くものだと思います。
普段しっかりアトピーを診てくれる、そういった意味でもアトピー専門医の先生がいいですね。
②睡眠時間を十分にとる
日常生活でアトピーが悪化する要因は、
- 汗
- 乾燥
- ダニやほこり
- 食物
- シャンプー、リンス、入浴剤、化粧品
- チクチクする下着や衣類
- こもり熱
- 季節の変わり目
- 精神的不安
- 疲れや睡眠不足
主に以上のものがあります。
汗や空気の乾燥などの肌に直接触れるもの、またはアレルギー反応なんかはわかりやすいですね。
でも、私が最も良くないと感じているのは睡眠不足です。
睡眠不足でアトピー肌が悪化するメカニズムは、
睡眠不足が続く
⇓
成長ホルモンの分泌が低下する
⇓
肌荒れが進み、肌のバリア機能が低下する
⇓
アレルゲンが侵入しやすくなる
⇓
アトピーが悪化する!
ざっくり説明すると上の図のようになります。
傷ついた肌を修復する成長ホルモンの分泌が低下するんです!
でも、成長ホルモン分泌が低下するっていわれても…実感できないですよね?
実感できないことって、無視されがちになりませんか?
私も忙しくて睡眠不足が続いている時は、かゆみが増して皮膚をかいてしまいます。
さらに睡眠不足が続くと、薬をつけても治りがおそいですね。
このような皮膚の状態で海に入ると、肌が荒れてしまいます。
もう一つ、私が寝不足は良くないと感じているエピソードがあります。
自宅の一番近くのサーフポイントまで車で2時間半かかります。
あまり寝ずに夜中に出発するときと、朝ゆっくり出発するのでは肌の調子がちがいます。
ゆっくりと出発した方が明らかに肌の調子がいいんですね。
たった一日の睡眠不足でもアトピーには大敵ということを肝います。
特に前日はしっかり睡眠をとって出発することをおすすめします。
睡眠不足の肌で海に入ると、後で肌荒れの原因となりますよ。
③身に付けるもので紫外線をカットする
サーフィンをする以上、受ける紫外線をゼロにすることはできません。
しかし、肌へのダメージを最小限にするための対策は行っておいた方がいいでしょう。
ウェットスーツ、サーフハット、グローブで紫外線をカットすることができます!
【ウエットスーツ】
サーフィンは真夏以外はウエットスーツは必要ですので、手首や足首まであるタイプを選択すれば紫外線対策にもなります。
ただ、夏や暖かい時期はバドリングをしているとけっこう体が温まり、ウェットの中で熱がこもってかゆみを誘発することがあります。
その場合、下の写真のように膝下のないタイプもあります。
ウエットスーツは安くないので、たくさんそろえるのは難しいですね。
私は、日本海で3~6月、9~12月によくサーフィンしますので、
- 厚み2mmのフルスーツ(ジャージ+ラバー)
- 厚み4mmと5mmのセミドライスーツ(ジャージ+ラバー)
の2種類を使用しています。
ただし、6月や9月は2mmのフルスーツでは暑いです・・・
暑さ対策としては、暑くなったら首から海水を入れて体を冷しています。
原始的な方法ですが、こもり熱対策はこれでOKですよ!
ウェットスーツは既製品では体に合わない場合があります。
素材や生地の厚みについても良く知っている人に聞かないとはっきりいってわからないです。
知り合いにサーファーがいなければ、サーフショップと相談して購入することをおすすめします。
【タッパー、ラッシュガード】
真夏はウェットから解放されて、海水パンツでできるシーズンです。
でも上半身はタッパーか、長袖ラッシュガードを着るようにしましょう。
※上の写真ではラッシュガードは半袖になっていますが、長袖を選んでくださいね(このメーカーは長袖ラッシュは無いようです)。
UVカット率は、タッパーで100%、ラッシュガードは98%となっています。
他メーカーでもUVカット率が90%以上のものであれば安心かと思います。
【サーフハット、キャップ】
最近はサーフィン用の帽子をかぶってサーフィンする人が増えています。
波をかぶっても脱げにくいように、専用のアゴヒモがついています。
顔への紫外線をふせぐのと、目を保護する役割があります。
特に目がかなり楽になりますので、アトピーでない人にもおすすめです。
最近はおしゃれなサーフハット、キャップが販売されていますし、選ぶのも楽しいですよ。
④紫外線の弱い時間に入る
肌の露出部を少なくするのと同時に心がけておきたいのは、紫外線の弱い時間帯に海に入るということです。
紫外線の人体への影響度合いを示す指標として、国際的にはUVインデックスという指標が用いられています。
UVインデックスで表される紫外線の強さは、以下のように分類されています。
1~2 | 弱い | 安心して戸外で過ごせます。 |
3~5 6~7 | 中程度 強い | 日中は出来るだけ日陰を利用しましょう。出来るだけ長袖シャツ、 日焼け止め、帽子を利用しましょう。 |
8~10 11+ | 非常に強い 極端に強い | 日中の外出はできるだけ控えましょう。必ず長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用しましょう。 |
このインデックスを用いて、一日の紫外線強度の変化を表したものが下のグラフになります。
このグラフを見ることで、いつ海に入ればいいのかの参考になりますね。
AM10時~PM2時は紫外線がかなり強く、入るのは避けるのがベターですね。
私の場合、7月で午前中ならAM8時くらいまで、午後ならPM4時以降に入っています。
UVインデックスで言うと、紫外線が弱い時間帯にあたります。
12月は水温が低いので、AM10時~PM2時を避けて入っています。
日の出と日の入りの3時間前後が入りやすい時間帯と覚えておけばいいでしょう。
肌への刺激が弱いと、気持ちにゆとりができてとてもリラックスした時間が過ごせますよ。
⑤海に入る時間を短くする
海水がどこまで肌へ刺激となっているのかはわかりません。
ミネラルも含まれているので、積極的に海水浴をした方がよいという話もあります。
しかし、日差しも同時に浴びているので、長時間入るのはアトピー肌にはよいとは言えません
これに関しては、海に入る時間を短くするしかないですね。
私は、日差しの強くない時間帯で2時間を目安に上がるようにしています。
理由は、これくらいまでなら今まで大丈夫だった、という経験からです。
ある程度経験をつめば、自分がどれくらい入れるかわかるようになります。
1時間×2セットというやり方もありますよ。
上がった後は必ず水かシャワーで体についた塩を落とすのを忘れないでくださいね。
まとめ
アトピーの人がサーフィンするために、アトピーを悪化させない方法5選についてまとめてみました。
アトピーの人でも、今の肌の状態が良ければサーフィンはできます!
そして、悪化させないような対策を行えば続けることもできます!
普段からアトピーを良い状態にコントロールすることと、海へ行った時の紫外線と海水への対策をすることが重要です。
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